金属をさらに便利に!リン酸処理の効果とは


リン酸処理ってなに?

リン酸処理とは金属の表面に専用の処理液を用いて皮膜を作る処理のことです。この処理を発展させたパーカー兄弟の名を取って「パーカーライジング処理」と呼ばれることもあります。リン酸処理は一般的に金属表面の洗浄、すすぎ、処理液の使用、再度すすぎ、乾燥という工程でおこなわれます。

金属の塗装に幅広く大活躍

金属の表面にリン酸処理をおこなうことで、塗装を剥がれにくくしたり、表面に傷がついた場合にそこから錆が広がりにくくすることができます、古くから自動車部品やガードレール、スチール製の家具やエクステリア商品に使われることも多く、実は私たちの暮らしの身近なところで活躍してくれているんです。

金属加工にもメリット

リン酸処理で作り出せる皮膜は潤滑剤としての役割も果たしてくれます。金属の引抜き加工、鍛造加工、押出し加工などに利用されることが多いです。これらの金属の加工方法は、金属を切断したり削ったりせず、金属に力を加えることで形を変える手法で、材料の廃棄ロスが少ないという利点があります。ただし、加工の際に、機械と金属が直接触れ合って強い摩擦が起きないようにする必要があります、製品がきれいに仕上がらなかったり、機具が傷んだりすることがあるからです。そういった事態を防ぐために潤滑剤が必要になるわけです。

リン酸処理の心強い相棒が消泡剤

リン酸処理の処理液は金属と反応して大量の泡を発生させます。この泡をそのままにすると、リン酸処理が表面全体に行きわたらないという問題が生じます。そこで必要になるのが消泡剤です。消泡剤を添加することで泡の発生を抑えられるので、リン酸処理の効果を最大限発揮させることが可能になります。

リン酸処理は亜鉛メッキの一種です。鉄製品に独特な風合いを持たせることができ、高級感が増すほか、錆びにくくなります。

カジノアルバ

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