リン酸処理とは?その方法や消泡剤を併用する理由


金属のキズや腐食を防ぐ

金属を保護するためにおこなわれる「リン酸処理」について知っていますか?リン酸処理をおこなうメリットは、金属の腐食を防ぐことができ、錆の広がりを抑えることができるという点です。リン酸処理の方法として、リン酸塩溶液(リン酸亜鉛・鉄など)を用いて、金属の表面に被膜を化学的に生成させます。傷がつきやすい金属にはリン酸処理を施すのが一般的でしょう。

消泡剤で表面を滑らかになる

リン酸処理では消泡剤が必ず併用されることを知っていますか?泡を消す効果のある消泡剤ですが、リン酸処理では、表面を滑らかにする作用があります。まず、リン酸処理の過程では、金属に反応して泡が発生してしまい、気泡でザラザラした見た目の良くない金属表面になってしまうことがあります。そのため、悪影響を及ぼす泡を消す作用のある消泡剤を使用することで、金属の表面を滑らかにして、金属同士の接合部分の摩擦を軽減するのです。消泡剤には、シリコン系・界面活性剤・ポリエーテル・高級アルコールなどの種類がありますが、リン酸塩処理では界面活性剤タイプを用いることが多いです。

塗装の品質が向上する

リン酸処理は主に塗装下地に利用されます。リン酸塩処理された金属の表面に塗装すると密着性が高くなるためでしょう。塗装の品質が向上する上に、リン酸塩処理は60度以下でおこなえるため、金属への負荷が少ないといった点でも優れています。リン酸処理としてよく知られているのは、光沢があって自然な仕上がりになる溶融亜鉛メッキ加工でしょう。現在ある多くの建築構造物などでもよくみられます。

消泡剤とは液体に泡が発生するのを防いだり、できてしまった泡を消したりする添加剤のことです。オイルタイプやエマルションタイプなど、さまざまな種類があり、発泡の状態などによって使い分けることができます。

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